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旗竿地なら必要になる外構工事の費用について
旗竿地(はたざおち)とは、その名の通り旗のような形状をしている土地で、地価水準が低い事から購入する事も多くあるのですが、こうした土地では通常の土地と比較して外構工事で費用負担が増す事があります。
外構工事で必要になる費用とは
一般的な整形地の場合は四角形の形状をした所が多く、そこに住宅を建てた場合には建物の形状がシンプルであると共に、外側を囲う塀などのエクステリアについてもすっきりしたシンプルな形状をしています。
その一方で旗竿地の場合は道路に直接建物が接している訳ではなく、細い敷地の先に住宅を建築しますので、奥行きがある分だけ必要となるエクステリアが非常に多くなるのです。
一般的に建物の周囲はブロックやフェンスで仕切る事になりますが、こうした建材が増えると共に地面を加工する箇所も増えますので、外周りの工事で必要になる費用も増すことになるのです。
具体的にどれ位の費用が増すかについては、建築を予定している土地の面積や業者により金額は大きく異なりますが、ブロック塀の工事だけを単独で発注した場合は1mあたり20枚のブロックを用いておよそ8,000円程になることがあります。
もちろん住宅本体の建築と共に外周りの工事を行なうのであればこの金額よりも安くはなるのですが、8m程の奥行きがある土地の場合は左右足して16mの塀を設置する必要があり、1m8000円で計算すれば8,000円×16mの計算で128,000円の費用が掛かるのです。
また住宅本体まで奥行きがある場合は周囲を囲う塀ばかりでなく、地面についても加工する必要があります。玉石や芝生からタイルなどを用いるのであればご自身で加工も行えますので、DIYで業者に頼らず安価に工事を済ませる事もできます。
その一方でコンクリート打ち込み工事を行う場合は、例えば単独工事の発注では金ゴテ仕上げで厚み100mmにするケースで、1平方mあたりおよそ8,500円と提示される事もあります。
道路から住宅本体までの幅は2mと規定されていますので、奥行きが8mになれば面積は16平方mになり、先ほどの単価と掛け合わせれば8,500円×16平方mで136,000円にもなるのです。ただしこうした金額も必ずしも全ての土地であてはまる訳ではありません。
上記の16平方mは面積としてはかなり小さい方ですので、実際の土地にあてはめてみるとより面積が広くなる場合が多く、先にご紹介した金額の倍以上になることも往々にしてあります。
また土地の広さだけでなく業者によっても費用は変わる事になり、いずれにしても外構工事では通常よりも大きな費用が必要になるのです。
安価な土地と高額な工事費のどちらを取るか
旗竿地では道路に面した整形地と比較して外構工事に掛かる費用が通常よりも多く掛かります。こうした費用負担は異形の土地を購入する上では少なからぬデメリットになるのですが、安価な土地と高額な工事費のどちらを取った方が良いのでしょうか。
こうした異形の土地の場合は価格が安い事が大きな特徴であり、整形地と比べると80%程になる事もあれば65%程とおよそ2/3まで落ちる事もあります。
土地は元より高額ですのでこうした割引率を勘案すれば数百万円にも登る節約に繋がることになり、工事費が増す点を考えても異形の土地を購入する事には非常に大きなメリットがあるのです。
ただその一方でこうした土地についてはデメリットもありますので、購入前には様々検討しておく必要があります。まずデメリットとして挙げられるのは、土地に奥行きがあるため陽当りや通風が取りにくい事があり、また間取りについても玄関の位置が固定されますのであまり自由が効かない事もあります。
また隣家に接した奥行きがある敷地を通過しなければなりませんのでプライバシーについて少なからぬ問題を感じる事もあります。さらには道路側から奥まった位置に住宅がありますので、周囲からは見えにくく防犯上の問題もありますので、このあたりについてもしっかり考えておく必要があります。
費用を安く済ませる方法
旗竿地で塀を設置する際にはいくつかの方法があります。ご自身で全ての費用を出して自分の敷地内に塀を設置する事もありますが、それだけでなく隣家の方と協議をして境界をまたいで設置する事もあり、こうしたケースでは塀の設置工事に掛かる費用を折半する事もあるのです。
隣家の方と折半できれば工事に掛かる費用負担を軽減させる事ができますので、予算的に厳しい場合は検討してみると良いでしょう。ただ境界をまたいで設置する場合には何かとややこしい問題が発生することもあり、また費用分担の割合で話し合いが難航する事もあれば、先々の塀の補修など含めて面倒が生じる事もあるのです。
もちろん隣家の方と良好な関係を築く事ができて、話が分かる方であれば問題は無いのですが、相手方も必ずしもそこに住み続ける訳ではありません。
そのため折半を考えた場合には現在の関係性だけでなく将来的に未知数な部分も含めて、メリットとデメリットの双方を考えておく必要があります。
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