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注文住宅の価格決定時に相場を当てにするべきなの？
注文住宅の建築を考えて見積もりなどを行い、価格決定時には提出された見積もりと平均的な費用を比較して、建築費用が高いか安いかを考えます。
こうした比較を行なう事は建築費用の適正な価格を判断する上で重要になり、さらには費用を安く抑えるためにも重要になるのですが、そもそも相場については当てにするべき数字なのでしょうか。
相場はあまり当てにできない
住宅を建てる際に掛かる平均的な費用は、住宅メーカー各社が自社内の平均の金額を示す場合もあれば、住宅関連の団体がある一定の地域内でいくつかの建築工事の平均値で具体的な価格を示すこともあります。
このように算出された平均費用については実際に行なわれた工事をピックアップして平均値を出していますので、ある程度は参考にすることができます。
ただここで注意が必要なのは、平均費用とは別にご自身はどこに住宅を建てようとしているのか場所的な要素により細かく費用は変わるもので、必ずしも示された価格が当てはなる訳ではありません。
またどこに住宅を建てるかに加えて、どのような住宅を建てるのかやどの住宅メーカーに頼むかによっても価格については大きく変わることもあります。
例えば道路からやや離れた場所に家を建てるのであれば、水道管の引き込みを始めとしてやるべき工事が増えて費用が嵩むケースがあります。
また同じ土地でも2階建てか3階建てにするか、また使用する建材のグレードによっても大きな違いが生じます。つまり費用については個々のケースで全く異なるものであり、平均的な費用については当てにするべき物ではないのです。
注文住宅はどのように価格を比較するべきか
住宅を建てる際に価格決定時に平均的な費用と比較する事で、ご自身に示された費用が安いか高いかを判断することができますが、そもそもその平均費用が当てにならない場合にはどのようにして価格を比較する事になるのでしょうか。
こうした比較については難しい部分もあるのですが、それぞれの住宅メーカーがホームページやパンフレットなどで提示している資料を参考にして、住宅のモデル価格を比較する方法がおすすめとして挙げられます。
いずれの住宅メーカーでもこれまで建築した住宅について実績を紹介していますので、ご自身が希望している面積や規模と同様の住宅をピックアップすれば、モデル価格を把握することができます。
同じ住宅メーカー内で価格を比べると共に、同規模の住宅が他のメーカーでどれくらいするかについても確認しておき、およその価格について把握しておくと良いでしょう。
また住宅メーカーによってはモデルハウスを備えていたり、近隣で建売住宅を販売している事もありますので、その辺りに訪れて価格を確認しておくと良いでしょう。
もちろんこうしたモデル価格についても、ご自身が考えている土地に建築した場合と必ずしも同額になる訳ではありませんが、ある程度は参考にすることができます。
ただこうしたモデル価格については、あまり遠く離れた場所では坪単価等に大きな違いが生じる可能性がありますので、できるだけ建築を予定している近隣地域にある住宅メーカーで確認しておくことがポイントとして挙げられます。
相場が変わる時を逃さず確認する
また注文住宅を建てる際の費用については相場がいつまでも同じ金額のままで固定される訳ではなく、様々な要素で価格が変動する事があります。
特に一番分かりやすいのは土地の価格が変わった場合で、地価が落ちればそれに応じて住宅を建設する際の費用についても安くなることがあります。
このあたりの確認は価格決定時はもとより、それ以前から定期的に行なう必要があり、建築費用を平均的な費用より削減させる事につながるのです。では地価については価格の推移をどのように確認すれば良いのでしょうか。
地価を確認する上では指標となるものがいくつかの種類があり、路線価や公示地価から基準地価などを見ることで価格に変化が生じたことを確認できます。
まず路線価とは相続税路線価の事を指していて、市街地を形成している地域の路線に面している宅地の1m当たりの評価額として、課税価格を計算するための基準として用いられています。
続いて公示地価とは国土交通省により公示されている全国の3万地点以上の標準地の地価の事を指しており、一般的な土地取引を行う際の指標として用いられており、公共用地取得価格を算定する際の基準としても利用されています。
また基準地価とは正式には都道府県基準地標準価格と呼ばれているもので、各都道府県が調査を行い土地価格を毎年公表しているもので、土地の適正な価格を知る上で重要な目安になり、さらには地価の動向を把握する上でも重視されています。
このように地価を指し示す指標はいくつかあるのですが、毎年のように公表されていますので地価の変動についてはしっかり把握することができ、それに伴う住宅の建築費用の動きについても把握する事が可能です。
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