徳島県は狙い目?木造一戸建てを建築する際の坪単価

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徳島県は狙い目?木造一戸建てを建築する際の坪単価

木造一戸建ての住宅を建築する際に、建物の規模とは別にどこの土地に建築するかにより坪単価は大きく変わることになるのですが、四国にお住まいの方の場合は徳島県が安く建築できる狙い目として挙げられます。

 

 

 

 

徳島周辺地域との比較

 

この坪単価については住宅金融支援機構の融資額と土地面積を計算する事でそれぞれの地域ごとの単価の違いについて把握することができます。こうした数値については年度により大きく変わる事もありますので、必ずしもその時々の現状であてはまる訳ではありませんが、徳島県の場合に単価は510,221円とされています。

 

 

この単価については全国的に比較しても少ない方に当たり、首都圏の東京都では735,025円で近畿圏の大阪府では678,080円になり、また単価が最も小さい宮崎県では476,359円とされていますので、平均的な数値よりも下回る事になるのです。

 

 

そして肝心の周辺地域との比較についてですが、まず四国内では香川県で540,572円、愛媛県で558,652円、高知県で572,808円とされています。このように単価を一覧にしてみると、同じ四国でありながらもっとも安い数値である事がよく分かるのですが、なぜ住宅を建築する際にこのように単価が低くなるのでしょうか。

 

 

徳島県が住宅建築で狙い目になる理由とは

 

徳島は四国の中でも太平洋に面した地域にあり、大阪など近畿地方にも近い上に淡路島を介して直接に神戸方面まで道路が繋がっています。本来であれば本州と四国を繋ぐ大動脈がありますので土地や住宅価格もそれほど低くなる訳ではありません。

 

 

しかし近年の流れとしては、まず2008年にアメリカで発生したリーマンショックにより徳島の土地に対する需要が一段と落ちたのを皮切りに、それ以降は他の地域で回復があるにも関わらず当地では依然として低い地価を維持しています。

 

 

2015年の地価については四国の中では愛媛県がもっとも高く平均5万9658円/m2になり、高知県で平均51,018円/m2、香川県で平均47,583円/m2と続くのですが、その一方で徳島は平均47,465円/m2と四国の中でも最下位になるのです。ではなぜこのように地価が低い状態が継続しているのでしょうか。

 

 

やはり徳島の場合は人工の減少が著しい地域の一つとして挙げられ、大型店舗の進出などを始め生活環境は改善されているものの、町村部だけでなく都市部においても地価の下落が止まら無い状況があるのです。また当地の場合は1995年に発生した阪神淡路大震災の影響や、淡路島を震源とする地震が多発している事も避けては通れません。

 

 

 

 

さらには2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では、太平洋岸に所在する地域として地震と共に津波に対しても大きな懸念がある場所として考えられるようになった事も少なからず影響しています。特に津波に対しては復旧や対策が進む東北地方とは大きく異なり、具体的な対策が進展していません。

 

 

そのため影響が少ない鳴門海峡側であればまだしも、太平洋岸の地域については居住地としてあまり人気がある訳ではなく、他の土地からあえて引っ越してこようと考えるケースは少なくなりつつあります。

 

 

このように木造一戸建てを建築する際の坪単価が低くなる理由や、住宅を建てる上で徳島県が狙い目になる理由についてはマイナス要素も付きまとう訳ですが、必ずしもそれだけとは限らず建築材についても少なからぬ影響があります。

 

 

県内産の建材利用が促進されている

 

徳島は県土のうち75%を森林が占めており、林業が盛んで特に山村地域においては重要な基幹産業として位置づけられています。年間の産出額はおよそ90億円程の規模になり、都道府県の順位で見ても14位と高い位置を占めています。

 

 

県内では林業と共に木材関連産業も盛んになり、建築物で用いられる建材も種類が豊富で安く仕入れる事ができると共に運搬も近場で済ませられますので、このあたりもまた木造一戸建て住宅の建築費を抑えることに大きく関係しています。

 

 

一般的に安く住宅を建てる際にまず始めに候補に挙がるのは外国から輸入される外材で、国産と比較しても安い価格になりますので利用するケースは多くあります。しかし徳島の県産材の場合は昭和の時代よりは生産量は1/3ほどに落ち込んではいるものの、機械化が進んだことにより平成17年を境にして生産量が増加に転じています。

 

 

価格については輸入される外材が基準となる価格設定になりますので元より高くいものではなく、特に近年では県内で機械化が進んだ事により生産が進み、県内材がより多く使われている状況があります。また徳島では住宅を建築した後の話しになりますが、木造の住宅に対する耐震改修支援事業が行なわれています。

 

 

事業においては耐震改修工事を行う際に経費の一部を補助してくれる事になりますので、建築時はもとより先々も含めて安い費用で住宅を建てる事ができます。

 

 

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