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坪庭があるおしゃれな家の間取りとは?
新しい家を持つなら庭を作ってバーベキューをしたり、友人たちとパーティーをしたりしたいと思うかもしれません。しかし、敷地面積が限られているために庭を作るのが難しいことがあります。そのようなときにおすすめなのが小さな敷地でも作ることのできる坪庭です。
多くの家族が坪庭を作ってよかったと感じていますし、ハウスメーカーも積極的に勧めてくる設備です。では、坪庭が人気なのはなぜでしょうか。坪庭を作るにあたって覚えておいたらよいデメリットはありますか。また、坪庭を作るとしたらどんな間取りになるのでしょうか。順をおって考えてみましょう
坪庭の人気
坪庭とは簡単に言うと小さい庭のことです。たいていその名の通り一坪、つまりたたみ一畳分くらいが使われます。時に二坪ほどの敷地が費やされることもあります。坪庭は日本で古くから親しまれているもので、主に京都で多く用いられていました。
京都の家の特徴は、間口が狭く奥行きがあり、何件も家が連なって建っているというものです。結果として、採光や風通しが悪いという難点がありました。
しかし、坪庭を作ることによってこれらの難点を克服することができ、同時に家から庭の様子を見てお茶を飲みながら情緒にひたるということを楽しむようになったのです。現代でも限られた敷地の中で四季を楽しんだりするのに坪庭は注目され多くの人気を集めています。
坪庭のメリット
坪庭は道路側から見えない家の中の方に配置されるケースが多いので、管理がしやすいと言えます。外から見える庭だと、芝が伸びてきたりすると近所の視線が気になったり、枯れ葉が積もった時に放っておくとお向いさんに嫌味を言われそうなどのプレッシャーを感じたりするものです。
しかし、坪庭は外から見えませんので、庭の管理を自分のペースで行っていけます。また坪庭というコンパクトな敷地であれば、歳を重ねていっても手入れが負担になることもないですし、いろいろな部屋から植物や植木の変化で季節を感じほっとできるというのは大きな魅力です。
また、二坪程度の坪庭であれば、子供を遊ばせたりすることもできますので、外部の視線がないというのは防犯上安心できる事とも言えます。注文住宅を作るときには新しく土地を買うことが多く、周りもまだ空き地で家が建っていないというケースが有ります。
そうすると、後々周りに家が建てられてきて、自分の家への日当たりが悪くなってしまうのではないかと心配になることでしょう。しかし、坪庭が家の中心にあるような間取りであれば、そこから家の全体に日が入り込むようにすることができます。
この様にしておくなら、周りがどんな環境になろうともある程度の日差しを確保することができるのです。また、二世帯住宅で暮らしているなら、親御さんたちは孫の様子をいつも感じていたいものです。
しかし、二つの世帯が適度な距離を保っていないと生活をしていくうえでいろいろな支障が出てきてしまいます。しかし、坪庭があるとその庭を通して、窓越しに1階や2階の家族の動きが見えたり、庭で孫が遊んでいる声が聞こえたりするので、調度よい距離で家族の気配を感じていられるのです。
坪庭のデメリット
一つのデメリットはコストが掛かってしまうということです。坪庭を作ることによって、庭がいろいろな部屋から見えるように窓を取り付けることになります。さらには庭に出られるようなドアを付けることもあるでしょう。
するとドアや窓がある部分は強度が不足しますので、それを補うために、窓がある壁面の縁を太めの柱にしたり強度の強い梁材を使ったりするのでどうしても坪庭がない家の場合よりもコストがかかってしまいます。
そして、窓が多くなると冷暖房効率が落ちます。断熱材を多めに各部屋に使う必要がありますし、それぞれの部屋にエアコンを設置する必要も出てくるでしょう。
坪庭のある間取り
では、具体的に坪庭がある家とはどんな間取りになるのでしょうか。ある家は一階の真ん中に4メートル×4メートルの比較的大きな坪庭を配置しました。なぜなら、家族のシンボルツリーを植えたいという願いがあったからです。
家族の歴史が刻まれていくと同時に、木も共に成長し、いつでも家族の全員がそれぞれの場所から木を見ることができるようになっている間取りです。皆が集まるLDKからはもちろん木がしっかりと見えるようになっていますし、各部屋に坪庭と接する窓が設けられていますので採光が十分出来とても明るい印象の家となっています。
別の家は坪庭をウッドデッキにしてリビングと木製扉で繋げられるようにしています。結果として、天気の良い日には扉を開けてさわやかな風を感じながら食事ができるようになっていますし、旦那さんの好きな野鳥などの鳴き声を楽しんだりもできるようです。
別のケースは玄関の横に一坪程度の坪庭を設置しています。玄関から入った廊下がコの字に坪庭を囲むようになっています。そして、一面だけリビングに接するようにし、坪庭のある風景を楽しめるようになっています。
この間取りですと外からは庭が見えないようになっていますが、玄関から入ると大きな窓越しにきれいな坪庭が目に入ってくるようになっています。白い砂利が敷き詰められた庭に、盆栽がセンスよく飾られている様子は日本人ならではのおもてなしを感じさせます。
廊下に接する他の面は足元と天井に横に細長い窓だけを設置しそれ以外は壁にすることによって強度を確保しています。敷地が限られている住宅環境でありながら、季節の変化が豊かな日本だからこそ生まれたアイデアが坪庭といえるのかもしれません。日本の文化、また美意識の象徴とも言える坪庭を間取りの計画の中に含めてみるのはいかがでしょうか。
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