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彫り込み駐車場は後悔の元?慎重に選びたい理由
注文住宅における駐車場の形はおもに2つに分けることができます。一つは庭の一部分を駐車スペースとしたもので、一番多いタイプです。もう一つが掘り込み式駐車場です。これは、坂道にひな壇のようになって家が建てられているエリアに多い構造です。
土地の土台に穴をほって、床と天井と壁をコンクリートで固めて車庫としているものです。しかし、この掘り込み式駐車場にして後悔している人が多いのは事実です。どんな点で後悔しているのでしょうか。何か対策はありますか。少し考えてみましょう。
掘り込み式駐車場のデメリット
まず掘り込み式駐車場は造成できる場所が限られます。ひな壇の造成地でないと作ることができません。このような造成地で、彫り込み式の駐車場を作ると家の高さは道路から2メートルほど上がることになります。
そうすると、車を停めるたびに、道路から家まで階段を登って上がらなければなりません。買い物が多い日や雨が降っている日に、駐車場を彫り込み式にしたことを後悔される方が多くいます。小さな子どもや高齢者の家族がいるなら、転倒の危険もあるでしょう。
また、坂道の道路から車庫の中の平らな部分との高低差があるのもデメリットです。出入りするたびに車の底を擦ってしまう危険があります。別のポイントとして、この彫り込み式の駐車場を作るのには高いコストがかかります。
なぜなら、通常の駐車場タイプには必要ない、土地を掘る作業、補強する作業、防水工事などが必要になるからです。しかも防湿対策をきちんとしておかなければ湿気がこもり、カビだらけになってしまいます。
駐車場を作る具体的な作業工程としては、まず地下に強固な鉄筋コンクリートの箱を作り、さらに壁を強くするためにもう一つ壁を付け加えてゆきます。
そして、駐車場の上に庭などのスペースを作るのであれば、境の部分に防水コーティングの処理もしていくのです。それで、掘り込み式駐車場を作る場合の費用は一般の駐車場タイプに比べ2倍の費用がかかります。
通常の駐車場であれば、1800万円で家を建てられる場合、掘り込み駐車場だと3600万円になってしまうのです。さらにそこに土地代が加わりますのでかかるコストは膨大です。このデメリットは慎重に選ぶ理由の一つと言えます。
メリット
もちろんメリットも有ります。例えば、車のボディというのは雨や直射日光にさらされていると痛みが早くなってきます。鳥のフンによって塗装が傷んだり、雪や凍結によって塗装に傷がついてしまったりすることもあります。その点、彫り込み式駐車場なら愛車をしっかりガードすることができます。
さらに、最近では車内のものを盗んだり、車自体を盗んだりする犯罪が増えてきています。しかし、彫り込み式の駐車場であればシャッターを取り付けやすいので非常に安全であると言えるでしょう。
また雨の日などに愛車のメンテナンスをすることも容易ですし、増えていく工具などの収納スペースも作りやすいというメリットもあります。
デメリットの克服法
先の項目でも上げたように掘り込み式駐車場にはいくつかのデメリットが有ります。これらの問題を克服する方法はあるのでしょうか。解決策の一つに、掘り込み式駐車場と、上モノの建物を一体化して建設するという方法があります。
そうするなら、外階段や階段周りの壁を作るコストを減らせますし、同時に階段を登る労力や危険から家族を守ることができます。さらに、車庫から直接家の中に入ることができますので、天気を心配する必要もありません。将来的には地下から上階に上がるホームエレベータを設置することできるでしょう。
しかし、このような物件を建設するのは大手のハウスメーカーでは難しいと言えます。なぜなら、大手のハウスメーカーの物件は建築基準法の型式適合認定を受けた商品住宅だからです。それ以外の住宅を設計したり、建築したりすることは余分の費用と時間がかかりますのでしたがりません。
それで、掘り込み式駐車場と住宅が一体になっている施工方法はイレギュラーなものですので、一件一件個別に対応してくれる建築家に依頼するのが良いでしょう。
さらに、道路から車庫までの高低差が大きいというのも一つのデメリットでした。この問題に対しては、駐車場の間口を広く取ることによって解決できるでしょう。
敷地の条件が許すならですが、間口を可能なかぎり広げることにより、坂道があっても傾斜を緩やかにしたり、坂道の途中で車を切り返しながら道路に出たりすることができるので、車の底を擦る危険を減らすことができます。
そして、浸水対策もきちんとしておかなければなりません。最近ではゲリラ豪雨や台風の数が増えてきていますので、雨水が道路より低くなっている車庫へ入ってきてしまわないようにする対策が必要です。この点で、家の周りが高地なのか低地なのかを確認したり、下水道の処理能力も確認したりする必要があるでしょう。
特に、下水道の整備が早かったエリアは、設備が老朽化しており、雨水などの排水処理能力が落ちてきていることがあります。この点も自治体などに確認してみることができます。そして、駐車場の中に排水ポンプを設置しておくようにもしましょう。さらには止水板を設置したり、土のうを保管しておいたりすることもできるかもしれません。
これらの点を考えると、もちろん掘り込み式駐車場にはメリットも有りますが、施工方法が特殊になったりメンテナンスに手間がかかったりもしますので慎重に選ぶようにしましょう。
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