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洗面所への道がLDKしかない間取りは要注意の理由
注文住宅で家の間取りを考えるのは一つの楽しみですが、してはいけない間取りというものがあります。それは、洗面所への道がLDKしかない間取りというものです。どうしてこの間取りは要注意なのでしょうか。幾つかの理由を考えてみましょう。
居心地が悪い
リビングは家族皆が集まる場所です。さらにキッチンもついていますから料理をしながら、くつろいでいる家族と話をしたりすることもできます。そこからすぐに洗面所に行けたり、お風呂には入れたりするならとても楽に感じるかもしれません。しかし、実際の生活が始まったらどうなるかを考えてみましょう。
洗面所というのは、ほぼすべての間取りにおいてお風呂にはいるための脱衣所の役割も果たしています。では、年頃の娘さんがいるとします。夏の暑い時期にお風呂から出て洗面所で着替えをするとします。本当なら、バスタオルを体に巻いたまま自分の部屋に行きエアコンにあたって汗を静めてから洋服を着たいと思います。
しかし、洗面所への道がLDKしかない間取りですと、リビングを通らなければなりません。そこには弟や父親、もしかしたらお客さんもいるかもしれません。そうすると、汗をいっぱいかいている中で、もう一度きちんと洋服を着たり、パジャマを着たりしなければいけないのです。
逆に、父親でもこのケースが当てはまるでしょう。お風呂から出て、バスタオルを腰に巻いたまま涼しいリビングに行き、ビールでも一杯飲みたいと思うかもしれません。しかし、リビングには娘がいます。きちんとパジャマを着なければ怒られてしまいます。これが毎日続くのです。
もし、洗面所がリビングにつながっていければ、このようなことは起きないでしょう。それで洗面所は廊下につながっているような間取りがおすすめです。
意外と怖いヒートショック
洗面所への道がLDKしかないとヒートショックになる危険があります。ヒートショックとはなんでしょうか。それは、急に温度が変わることによって体がダメージを受けてしまう状態のことです。
特に冬は、気温の差が角部屋によって大きくなりますので、それにともない血圧の変動が大きくなり、血管や心臓に負担がかかってしまうということがよく見られます。結果としてお年寄りなどが心筋梗塞や脳こうそくで倒れてしまうことがあるのです。
よくニュースで入浴中に高齢者が倒れているのが見つかったと聞くことがありますが、ほとんどの場合にヒートショックが原因と言われています。
実際にヒートショックで亡くなる人は一年で17000人ほどであり、高齢者はそのうちの14000人ほどです。健康機関からも毎年注意喚起がなされています。それで、お風呂に入る時に衣服を脱ぎ着する洗面所を家のどこに配置するかはとても大切な問題です。
特に、高齢者の人が家族にいる場合はもちろんですが、高血圧、不整脈などの心疾患を持つ人、糖尿病や肥満気味の人も気をつけなければなりません。そして、近年増えている睡眠時無呼吸症候群の人は心臓にいつも負荷がかかっていますので、十分注意しなければなりません。
冬場の家の中というのは各部屋と洗面所の温度差が20度近くになることがあります。特に家の中でもエアコンやストーブ、また人がたくさんいるLDKは温度が特に高いエリアです。
そこにいて体が暖かくなっている状態から、外と接している洗面所にすぐ入るならば、急激な温度差を経験することになり血圧や心臓に悪影響を与えるでしょう。
室温が急に下がると、体は体内の温度が外に逃げないようにするために血管を縮め、血圧を上昇させます。しかも、洗面所では洋服を脱ぎますのでよりヒートショックが起きやすくなるといえるでしょう。それで、洗面所にリビングから直接入るような間取りは寒暖差を考えるとあまり良い選択ではありません。
もちろんリビングに隣接させるなら、壁を通してある程度洗面所を暖かく保つことができます。しかし、リビングと洗面所の間にワンクッション置く方が、より寒暖差をなだらかにするので良いと言えます。
例えば断熱効果がしっかりしてある廊下、断熱効果が高い床材を使ったり床暖房をしてあるちょっとしたスペースがリビングと洗面所の間にあると良いでしょう。
建築士と対策を考えるなら他にもアイデアは色々あります。洗面所の配置を考えるときは温度差というポイントを覚えておきましょう。
洗面所とトイレが一緒
敷地が限られている注文住宅の場合に、洗面所とトイレが一緒になるというケースもよくあります。そうすると、洗面所への道がLDKしかないとすると、キッチンで料理をしている時に、家族が用を足した後の洗面所のドアを開け閉めされることになります。
さらに、洗面所にある洗剤や洗濯物の臭い、それにお風呂の石鹸やシャンプーの臭いまでがキッチンにしてくるのです。これは料理をしている主婦からすると嫌なものでしょう。
さらにお腹が弱いご主人さんがいる時などは、家から帰ってきてすぐにトイレに行きたいものですが、毎回リビングを通り抜けていかなければなりません。もし洗面所が玄関の近くにあるならこの問題は起きません。
そして、洗面所は脱衣所としても使われますから意外に汚れます。髪の毛や洋服のホコリ等が他の部屋以上によく落ちるのです。さらに、トイレのホコリなども洗面所にたまってしまいます。洗面所のドアが閉開するたびにその汚れがLDKに入るので、掃除も頻繁にする必要があるでしょう。
このように、具体的な生活をイメージしたり、健康のことを考えたりすると洗面所への道がLDKしかないというのはかなりストレスが溜まる暮らしになりますのでよく注意するようにしましょう。
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